黒水牛は漆黒の落ち着いた黒色が魅力の印材です。
主に東南アジアやアフリカ原産の印材で水牛の角を加工したものです。
価格も比較的安価で後述の耐久性や強度を考えるとコストパフォーマンスに優れています。
当店では実印や銀行印の素材として一番よく売れています。
本来、黒水牛の角は完璧な黒ではありません。
左の写真のように完全な黒色ではありません。
一般に出回っている黒水牛はその不完全な黒を真っ黒に染めたものです。
中にはこのような黒染め加工を行わず、自然のままの黒水牛として「天然黒水牛」等の名称で販売されているものがあります。
価格はあまり数量が出回っていないぶん、少し高めに設定されています。
柘や合成樹脂のラクト材にはないちょっとした重量感が捺印時に感じることが出きる素材です。
黒水牛の特長
耐久性・強度にとても優れている
黒水牛は中の繊維がしっかり絡まっています。
そのためにはんこ屋としてはとても彫りにくい素材の一つです。
しかし彫りにくくても彫るのがはんこ屋の仕事。
このようにして苦労しながらも出来上がった実印や銀行印は粘りのあるとっても強い素材として印鑑の素材としては最高ランクです。
おねうち価格
黒水牛やオランダ水牛の角は印鑑の材料としてだけではなく、ボタンの材料としてなど広範に渡りま
す。
この天然の万能素材が中国に大量に持っていかれてしまい品薄状態がここ何年も続いています。
このため価格が何度となく値上げされてきましたが、それでも象牙のようなバカ高な相場ではありません。
水牛素材の強度・耐久性を考えるととてもお買い得な素材と言えるでしょう。
乾燥には注意が必要
この水牛類(黒水牛・オランダ水牛)は乾燥に弱いという弱点があります。
場合によっては印材の表面にひびが入ったりすることもあるので注意が必要です。
そのために使わないときはオリーブ油や椿油を表面に薄く塗り、印鑑ケースに収めて保存されることをオススメします。
そうすればいつまでもお使いいただける素晴らしい印鑑素材です。