外国人の方が何らかの理由で日本に居住する場合、「私は外国人であって日本人じゃないから日本の習慣や規則、文化に染まる気はない」で済むでしょうか?
答えはNoです。
When you are in Rome,do as the Romens do.(郷に入っては郷に従え)
ですよね。
ここ日本には印鑑文化があって日常生活の中で印鑑が必要になる場面が必ず出てきます。
欧米のように署名で事が済む地域ではなく、印鑑なしで日本での生活は成り立ちませんから外国人の方も印鑑が必要です。
たびたび電話で問い合わせをいただきます。
「外国人の印鑑も作ってもらえますか?」
もちろん出来ますよ。
はんこ屋としては彫刻文字が漢字なのかアルファベットまたはカタカナというだけで特に大きな違いはありません。
ただし当店では中国語の漢字には対応しておりませんのでご了承ください。
「外国人の方が実印や銀行印、認印といった印鑑を作成するときの基準は?」というと
外国人の印鑑作成に関する細かい規定はありません。日本人と同じ基準で考えていただければOKです。
*書体としては古印体などの読みやすい書体が適しているのではないでしょうか。
べつに印相体でもかまいませんが、日本人でも読めない人がいるくらいです。
もっと日本語がわかってない外国人は避けたほうが無難です。
*ヨコ彫りの場合、通常は左から右へ向かって文字を配字しますが、外国人の場合はそのまま左から右へ向かって配字することが多いです。
カタカナで作成するのか?アルファベットで作成するのか?
どちらでもOKです。
お好きなほうで作成されれば良いでしょう。
ただし注意点として(ここ重要です!)
カタカナの場合、最初の外国人登録の時にアルファベット及びカタカナでも申請された人は何の問題もありません。
アルファベットのみで申請をされた方は場合によってはカタカナで作成された印鑑が通用しない場面が出てくる可能性があります。
それともうひとつ聞かれることとして「外国人も印鑑登録が出来るのかどうか?」です。
はい、もちろん出来ますよ。ただしこれには条件があってちゃんと外国人登録がなされている人の場合です。
当たり前のことなのですがそうでない人は一筋縄ではいかないと思います。
日本に住む外国人登録が済んでいない外国人の印鑑登録の方法については長年印鑑業界に身を置く私でもちょっと知りません。
いろいろと事情があるとは思いますが役所等にお尋ねになるのが最良の方法と思います。