「象牙の印鑑は一代限りで彫り直して使うのは良くない」
誰がこんなバカなことを最初に言ったんでしょうねぇ。
この言葉が金儲けを考えていた昔のはんこ屋さんを元気づかせてしまったのでしょう。
「象牙の持つパワー、エネルギーは次の代まで続かない」
何の根拠もない言葉が独り歩きしてしまったんですね。
中にはさらにエスカレートして病気になるとか、結婚が遅れるとか、災いが起きるとか・・・、タチの悪い低俗なことを平気で口にする者まで現れてくるようです。
印鑑屋は印鑑を通してお客様の発展・隆盛を願って商売するものなんですけどね、本来は。
私ですか?
もちろんお客様の幸せを願って仕事してますよ。
だから会社を最初に立ち上げるときにウチで法人印鑑を作った人が「おかげさまで事業が予想以上にうまくいってます」と嬉しい言葉をしばしばいただきます。
もっともそれは印鑑とか実印を作成したはんこ屋の功績じゃないですが・・・。
大成功を信じて頑張ったお客様が凄いだけのことです。
(注)すべてのお客様がうまくいっているわけではありません、念のため!
おじいさんやお父様の使っていた象牙印鑑を店に持ちこんで
「形見のこの象牙を彫り直して私の実印にしたい。出来ますか?」って聞いてくるお客さんが実に多いのです。
もちろん可能です。
ただ・・・、正直言って怖いです。
この印材がどんな環境で保管されていたかもわからない。
そのような印材をうまく彫り直せるかなぁって。
印面がボロボロと欠けて彫り直しができない状況にでもなったらどうしようって。
でも私はお客さんの先祖を大切にする気持ちとモノを大切にする気持ちを考えてお受けします。
ではこの彫り直しって金額的に得なのでしょうか?損なのでしょうか?
彫り直しに関しては案外と費用がかかります。
素材によってはまったく旨みのないことになってしまいますので注意をしてください。
詳しくは次のページでお話ししますね。
彫り直しってトク?ソン?を見てみる