とても、とても重要な書類だから・・・・、
これだけは捺印ミスは許されない!
と思っている時に限って綺麗に捺印できなかった。
そんな経験をお持ちの方も多いと思います。
悔しいですよねぇ、情けないですよねぇ。
その気持ち、すごくわかります。
例えば・・・、就職面接のための履歴書。
ハンコの印影で採用・不採用が決まるわけではありませんが、
やはりかすれていたり朱肉が濃すぎて文字がつぶれていたりしたら印象はよくありません。
綺麗に捺印できないのはどうしてでしょうか?
原因を探ってみましょう。
印鑑に問題がある場合
朱肉に問題がある場合
人の心の状態に原因がある場合
の3つが考えられます。
印鑑に問題がある場合
実はこのパターンはほとんどありません。
当店で作成した印鑑である・ないに関わらず
「綺麗に押せない。なんとかならないか。」と印鑑をお店に持ってこられる方がたびたびいます。
そんな時はお客さまの目の前で私が当店の朱肉で紙に押させてもらいます。
(この時使用する朱肉はごく普通に売られているシャチハタの朱肉で業務用の特殊なものではありません)
「あれっ?綺麗に押せている」
と驚かれる方が大半です。
柘やラクトの印鑑でもう何十年も使い込んでいて、印面が磨耗している時もあります。
この場合は綺麗には捺印できないでしょう。
しかしこれは少数派です。
朱肉に問題がある場合
実は朱肉に問題がある場合がほとんどです。
お客様にお尋ねすると100円ショップの朱肉が多いですね。
手軽な価格でありがたいのですが、中には粗悪品もあるのが実情です。
朱肉がぼてっと広がったり、文字はキチンと捺印されているのに乾燥後は油分が広がって、紙の色が変わってしまったり・・・。
実印や銀行印など印鑑本体は激安がウリのネットショップで購入してもらってもかまいませんが(本心じゃありませんよ)、朱肉はシャチハタや三菱ユニなどメーカー品を使われることを強くオススメします。
補充液もダメです!
ちゃんとしたメーカー品に同じメーカーの補充液でも綺麗に捺印できません。
補充液はドロっとした液体ですが、これがうまく浸透していかなくていつまでたっても表面はベタベタ。
こんな状態の朱肉を使って捺印したら結果は悲惨なものです。
当店ではしっかり使い込んで薄くなった朱肉は補充液で再生しません。
ちょっともったいないかもしれませんが新品の朱肉に切り替えてます。
印鑑ケースの中にある小さな朱肉
これもまったくオススメできません。
あくまでもちゃんとした朱肉がない時の緊急用です。
(関連記事)印鑑ケースの朱肉は緊急用
人の心の状態に原因がある場合
この場合も多いです。
イラついているかもしれません。
急いでいるかもしれません。
でもそこはぐっとマイナス感情は抑えて捺印してみてください。
全然違う結果が出ると思いますよ。
綺麗に捺印するコツ
朱肉は力任せに1回だけドカンとつけるのではなく、何回かに分けて軽くトントントンと。
そして捺印マットを使えば仕上りは全然違います。
これは100円ショップの捺印マットでも大丈夫です。
紙の上でひらがなの「の」を書くようにすれば印面の周囲の円も綺麗に捺印できます。