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象牙って禁止じゃないの?

象牙はワシントン条約で売れないのじゃないの?
という質問をたびたび受けます。

はい、たしかに絶滅の恐れがあるとして1989年のワシントン条約締約国会議で国際間(国と国)の取引が禁止されました。

では「どうして日本のはんこ屋さんでは象牙印鑑が販売されているのか?」という疑問が出てくるのも無理はありませんよね。

象牙印材各種現在日本で売られている象牙製品は輸入が禁止される前に政府の管理下で印材業者が買い込んだ象牙を少しずつ小出しにして販売されているものです。
そして在庫がなくなった段階で象牙は日本のはんこ屋さんから消える運命にあるとても希少性の高い素材です。

もっともいつまでも在庫を持っているというわけではありません。
1997年、ワシントン条約会議で南部アフリカ諸国(ボツワナ・ナミビア・ジンバブエ)に特別に輸出が許可されたという経緯があります。
経済事情の厳しい産出国にとって大きな財源になる象牙が自然死などで溜まる一方の象牙を持っていてもどうにもなりません。
それを必要とする日本にとっても売って現金を手にしたい産出国の双方にとって有益という判断からでした。

そこで2000年に実験的に日本が約50トンの「合法象牙」を5億2000万円で買い取ることが許可されています。
国際的に日本が輸入を認められるために政府(経済産業省)は象牙の管理を厳しく行ってきました。
当店でも象牙取扱業者の登録をして在庫の管理をしています。
○月○日にどこから仕入れをして○月○日に販売したかという記録を経済産業省に報告しています。
ワシントン条約、種の保存法

ところが産出国と輸入国双方が管理を厳しくすればするほど「密猟」という悲しい現実が出てきているのも事実です。
この密猟・密売がアフリカの反政府武装勢力やイスラム過激派の資金源になっているという報告もされています。
なんと年間2万頭以上もの象が密猟で殺されて中国等に流れているようです。
経済発展が著しい中国では富裕層に高値で象牙が売買されているみたいです。


西高蔵印章店は環境省及び経済産業省より特別国際種事業者として許可を受けている店舗です。
取扱っている象牙印鑑は正規のルートで入ってきた合法象牙です。
どうぞ安心してお買い求めください。

特別国際種事業者
(ぞう科の牙及びその加工品) 第02891号

登録の有効期限の満了日  2026年5月31日
販売責任者 伊藤東

(今後の日本における象牙について)
2009年にも特別に輸入が許可されましたが今後はもうないだろうというのが印鑑業界での予測です

 

*ワシントン条約

1975年発効の「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」。

野生動植物の保護を図るのが狙い。

 

こちらの関連ページも参考にして下さい
黄色の象牙は死んだ象から取っている???
本象牙

 

 

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