印鑑を作成する場合、通常なら漢字で文字を彫刻します。
しかし「ちょっと個性的に!」ということで実印の作成時に英語(アルファベット)で彫ってほしいと頼まれることがあります。
これは個人の印鑑と会社の印鑑では扱いが異なりますので注意が必要です。
会社(法人)の印鑑の場合
ひと昔前までは会社(法人)の登録には厳しい制限がありました。
英語(アルファベット)の使用は認められていませんでした。
しかしアルファベットを使用した会社名をつけたいと希望される人が多かったことから役所もやっと動いてくれました。
2002年に商業登記規則の改正があり、それ以降は英語表記での法人登記が可能になりました。
[昔]
株式会社 TOP STAR
株式会社 トップスター
[2002年以降]
株式会社 TOP STAR
株式会社 トップスター
そうなると会社の印鑑も英語表記が可能なの?という疑問が出てきます。
規則の改正に伴い印鑑の文字の表記も英語(アルファベット)がOKとなっています。
それ以外に一部の記号も使用が認められるようになりました。
余談になりますが星印の★を社名に組み込むことを希望されるお客様がおられますが、これは認められていませんので注意してくださいね。
株式会社 TOP★STAR
ただしナカグロ(・)はOKです。
株式会社 TOP・STAR
個人の印鑑の場合
印鑑登録の際の条件として「住民基本台帳または外国人登録原票に記載されている氏名に限る」というルールがあります。
鈴木太郎さんが実印登録をしようと思ったら「鈴木太郎」「鈴木」「太郎」の3種類が登録可能となります。
「Taro Suzuki」「Suzuki」で登録していませんよね?
したがって英語表記の印鑑は実印としての印鑑登録が出来ません。
外国人の場合は少し事情が違ってきます。
アルファベットでの実印登録は外国人登録原票にアルファベットで記載されていれば作成できます。
下記も参考にしてください
印鑑登録に関するページはこちら 印鑑登録の方法
外国人の印鑑に関するページはこちら 外国人の印鑑は?